FXのことを詳しく知りだすと、「海外FX口座」というものの存在を知ります。
私は、初めて聞いたとき、その言葉から怪しさしか感じておりませんでした笑
ただ、海外FX口座でもきちんと納税するし、グローバルで大規模な業者に口座を開設するだけなので、実際やってみても何も不安に感じることはありませんでした。色々なことが言われますが、むしろ、国内業者よりも安心できる、という意見もあるくらいです。
まず、海外FXのメリットからです。
① 高いレバレッジで運用が可能(ロスカットの確率が低い)
海外口座だと200倍とか、500倍とか、888倍など、ブローカーによって異なりますが、かなり高いレバレッジをかけることができます。
このレバレッジというのは、EAを運用するにあたって、実は非常に重要です。
EAを使ったシステムトレードでは、限られた証拠金を使って、異なるシステムを沢山動かすことになります。
私の場合は、現在、複数の2つのブローカーを使って、特殊なEAを除いて約50ほどのシステムを動かしています。※特殊なEAを入れると、130チャートくらいになります。。
普通に比べて、私は少し多い方だとは思いますが、安定的にEAで稼ぐには、少なくとも4~5個以上はシステムを稼働してポートフォリオを作ったほうがよいです。
ポートフォリオの参考はこういう動画から学びます。
【動画】東京シストレさんと、Trader Kaibeさんが選んだ!俺的最強EAポートフォリオ
【動画】FX貴族さんが選抜したEA神5でポートフォリオを組む!
こうやって作ったポートフォリオが、同時にポジションを持つ場合があります。そのときに、国内口座の25倍レバレッジだと、Lotによっては証拠金不足で強制ロスカットになる場合があります。
そのときに海外FX口座は最大レバレッジに余裕があるので、ロスカットになりにくい、というのが大きなメリットです。
② ゼロカットシステムで借金を背負うリスクがない
ゼロカットシステムとは、相場の急な変動で注文が通らず、証拠金がマイナスになっても、「追証が発生しない」、つまり、借金が発生しない、というシステムです。
これは非常に安心です。
現在、2019年1月ですが、今年の1月3日に、「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる通貨の暴落がありました。色々な背景はありますが、誰も予想していなかった暴落です。
この日の暴落では、日本の証券会社だけで総額9億円以上の「追証」が発生したそうです。ニュースに出ていたのは、1月半ば時点での「未回収の追証」なので、おそらく、支払い済みの追証を含めると、20億円以上は発生していたのではないでしょうか?
これは日本のブローカーを使うにあたっての大きなリスクです。YoutubeやTwitterなどを見ていても、それまで順調にトレードしていた勝ち組が、急に借金を背負う、というような情報が沢山出ていました。
もちろん、お正月のような「薄商い」の相場では、テクニカル指標が機能しなくなるのでEAは停止する、というのがセオリーですので、普通のEA運用者は、稼働をストップしていたと思います。こういう最悪のケース=「借金を背負う」を確実に逃れられるのは、海外FX口座ですね。
③ 信託保証があり、万が一の倒産時も安心
信託保証というのは、仮に倒産したときの資産保全ですね。日本の証券会社であれば、確実に入ってますが、海外の証券会社ももちろん入っています。(私が紹介しているところは少なくとも入ってます)
変なブローカーを選ばない限り、問題ないと思いますので安心してください。
④ 日本語サポートも充実
これはメリットというわけではありませんが、海外FXというと、言葉の問題が発生しそうですが、実は日本というのは、FXの巨大マーケットであるため、多くの有名FXブローカーは日本語のサポートデスクを持ってます。なので、国内の会社に接するのと同じように接することができます。
⑤ 取引ごとにキャッシュバックがある
海外FXは、日本のブローカーよりも、ややスプレッドが広めです。Zero口座などなら、ほとんど変わらないのですが、手数料が発生したりします。ただ、その分は、少し工夫をすることで「キャッシュバック」されます。
日本ブローカーで0.5pipsのスプレッドのとき、例えばですが、海外ブローカーでは1pipのスプレッドになります。ただ、差分の0.5くらいのキャッシュバックがある、というイメージです。
そういった仲介をしてくれるのがTaritariというサービスです。
Taritariを経由して登録することで、キャッシュバックが受けられます。
超細かいところでいえば、
クレジットカード入金ができる
とかもありますが、その辺は好き嫌いがあるので、省略します。やり方によっては、ポイントを結構ゲットすることもできます(ただ、海外FX会社から正式にポイントをゲットするには、入金後1年以上の取引が必須です)
手数料が経費計上できる
ゼロスプレッド口座では、スプレッドが狭い代わりに手数料が取られます。手数料は経費に計上できるので節税になります。
メリットはこの辺までにしておきましょう。
次に、海外FXのデメリットです。
① 総合課税であること
総合課税は、一般的な給与収入と合算した課税精度が適用されます。ビットコインなども同じです。
一方で、国内口座は分離課税といって、給与収入とは「分離」した収入とカウントされて、いくら稼いでも約20%の税金となります。
総合課税の税率は以下の通りです。
課税所得金額 | 総合課税の税率 | 国内口座と比較して |
---|---|---|
所得税 | 195万円以下 | 5%|有利 |
195万円超~330万円以下 | 10% | 有利 |
330万円超~695万円以下 | 20% | 同じ |
695万円超~900万円以下 | 23% | 不利 |
900万円超~1,000万円以下 | 33% | 不利 |
1,000万円超~1,800万円以下 | 33% | 不利 |
1,800万円超~4,000万円以下 | 40% | 不利 |
4,000万円超 | 45% | 不利 |
例えば、給与が年収500万、海外FX収入が195万でしたら、税率自体は実は変わりません。
それを超えてくると、「超えた分だけ3%ずつ不利」になる、という感じです。
多くの人が勘違いしてますが、収入が900万を超えたら、900万×33%が税金になるのではなく、900万を超えた分のみ、33%の税率となるので、急激に税金があがるわけではないです。
とはいえ、合計の収入が結構大きくなる人は、総合課税はできれば避けたいところではないでしょうか。
私もそうしてますが、国内ブローカーと海外ブローカーを併用するなどして、うまく節税できるとよいかな、と思います。
②損失の繰越ができないこと
これも税金に関することです。国内口座の場合だと、仮に今年100万の損、翌年100万の利益、となった場合、翌年は前年の損と合計して、0円の収益とすることができます。最大3年間の繰越が可能です。
損をする可能性を考えると、国内口座の方が税金上は有利になる可能性がありますね。勝てるEAを使っても、年間合計で損をする、という可能性もゼロではないと思います。FXはリスクに対するリターンですからね!
③最悪の場合に政府は守ってくれない
そもそも、なぜ、海外FXブローカーを使うことが一般的になったかというと、政府によるレバレッジ規制です。
日本も、元々は確か500倍とか1000倍レバレッジのFX会社があったはずです。ライブドアとか?
ただ、レバレッジの許容範囲が大きいと、ギャンブルのようにFXをやる人たちが破産していきます。
そういった実態を見て、日本政府はレバレッジ規制をかけることにしました。現在は、25倍ですね。
もしかすると、近い将来10倍くらいまで下がる可能性もある、と言われています。
ということで、FXユーザーはより高いレバレッジが可能な海外ブローカーに流出していきます。
日本政府からすると、規制逃れでしかないので、海外FXブローカーのことをよくは思っていません。法律違反ではないので、捕まりはしないですが、もし、何かしら大きなトラブルがおきたときに、政府はおそらく守ってくれない可能性があります。まぁ、政府に守られる、ってよっぽどな自体だと思いますが(汗)
デメリットは以上です。
この辺を読んで、やっぱ国内口座だなーと思われる方は、ブログの右側カラムにのせてあるおすすめの国内証券会社を使ってみてください。
海外口座もやってみようかな、という方は、きちんとキャッシュバックを受けられるようにTaritariから登録してみてください。
色々なブローカーがありますが、xm, Titan-FX, tradeviewなどがメジャーでおすすめです。