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名前を叫ぶだけの選挙を無くすために

某地方議員の方のブログで、「たった7日間で選挙に通るためには、結局名前を連呼するしかないのが残念。もっと人となりを見てもらえればいいのに。」というエントリーを拝見した。

私も選挙カーで名前を連呼するのは、ほんとやめて欲しいと思う。以前、アメリカ人の友人と町を歩いてる時に、閑散とした町中で、名前を連呼しながら走ってる選挙カーを一緒に見ながら、「彼らは、なんで誰もいない町中で、一体何を大声で叫んでるの?」と質問された時の恥ずかしさはなんとも言えないものがあった。「彼らは繰り返し自分の名前を叫んでいる。これが日本の選挙だ!」と言っときましたけど笑

この問題は、「本来、政治家とはどういう人がなるべきものなのか?」という命題について考える必要がある。その条件を満たす人が政治家になるような社会システムになっていないといけない。(でも、そんなに詳しく論じないよ。時間がないので)

まず大事なのは、実際にリーダーシップを発揮して、変革を起こせた実績がある人、であるべきだと思う。そして、思想がSocial Goodであること。この2つが必要条件かなぁと思う。決して、親が政治家だから政治家になるべきじゃないし、リーダーシップがない人が政治家になるべきではない。

イメージとしては、 * 地元で清掃のボランティア団体を立ち上げて、今では会員が名になって盛り上がっている団体の組織づくりに貢献した * 地元で新しい会社を立ち上げて名の雇用をした とか大きめのリーダーシップ経験から、 * 地場の産業を盛り上げるために、競合同士をつなぐノウハウ共有の会議体を立ち上げた。 * 地元の祭りに新たな観光客を呼び込むための施策を実効して成果をあげた とかの小さめの話でもかまわないので、とにかく、リーダーシップを証明する実績を持っていることが大事。東大をでた、慶応をでた、官僚やってました、なんてどうでもいい。

こういった「過去の事実」でリーダーシップがあることを証明して欲しい。マッキンゼーで10年勤め上げた、でもいいかもしれないし、一部上場企業で●●プロジェクトを仕切った、でもいいかもしれない。それが納得感があるかどうかは、有権者が判断する。

問題は、今の選挙が未来にフォーカスしすぎ感があることです。「将来●●をやります!これがマニフェストです」という話は、大事だけど、それだけじゃ全く判断できない。そもそも、その人にリーダーシップがなければ、そんなことは絶対に実効できない。特に政治というしがらみの中で、自分がリーダーシップを発揮して物事を動かすのは、よっぽど大変だと思う。

こういう過去にフォーカスした選挙議題があれば、おそらく、あの(気が狂った)豊田議員みたいな議員は生まれにくくなる。あんなことやってたら、部下に見透かされて、大事なんて絶対なせない。また、そういう(気が狂った)人を選挙で勝たせないために、マスコミ各位には、候補者が過去に関わったことがある人にブラインドインタビューをして欲しい。やっぱり立派な人物の周辺にいた人は、立派なことを言うだろうし、人格が破綻してる人は颯爽とマスコミに過去のトラブルをリークされるに違いない。

超うがった見方をすれば、沢山の(口がうまいだけで/看板があるだけで/営業ができるだけで/優しいだけで/キャリアが立派なだけで)リーダーシップのない人が政治家になることで、見かけ上の民主主義を演出して、実際は一部の真のリーダーシップがすべてを仕切るという独裁に近い政治が実現できるのかもしれない。

今の民進党を見てると、本当にそう思ってしまう。

もう一つ、別の角度からの問題として、成功者(実力者)にとって政治家が魅力的なセカンドキャリアに見えていないことがある。あんな情けないスキャンダルや政争劇を見せられれば、誰も憧れない。成功者は、多くの場合で報酬が1000万から1500万にあがっても別に魅力に感じないだろう。もっと、ノブリス・オブリージュな、世の中のための高尚な仕事として政治家をフォーカスして欲しい。それに耐えうる政治家が欲しい。

ふと思い出したのは、維新の橋下さんが昔運営していた政治塾の話。私の友人が参加したらしいんですが、「(率直にいうと)頭の悪い変なやつばっかだった」らしいです。困ったもんです。

ということをふと思ったのでありました。