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高齢者になる前に出来る子供孝行

高齢者から運転免許を取り上げるべきかどうかが議論になっている。私の祖母も、お陰様で超絶元気なこともあり、86歳にして(ほんの近所だけだけど)運転しており、この高齢者免許問題は、私にとって他人事ではない。

 

今年、高齢者による痛ましい事故がいくつかニュースに目立ったこともあり、問題が話題になっているが、これは団塊世代が80歳を超える頃には、超深刻な問題になる。おちおち田舎道を運転するのも、貰い事故が怖くて出来ないし、子供が学校に徒歩で通うのも心配でならない。

 

この問題を、「過疎化が進み、車がないと生活できないような田舎で、高齢者が住み続けられるのか?」という問いかけを切り口に考えてみたい。

 

これには、およそ2つの大きな問題がある。

一つ目は、今話題にあがっている「移動」の問題、もう一つは「インフラ維持」の問題だ。

 

一つ目の移動の問題は、もしかしたらテクノロジーが解決するかもしれない、と僕は考えている。楽観的に考えて、10年後くらいにオートパイロット自動車が普及し、さらにそれを使った超格安の無人タクシーが普及すれば、移動の問題は解決に近づく可能性があると思う。しかも太陽光で自家発電的な自動運転車であれば、限界費用はかなり低く済みそうだ。

 

ただ、二つ目のインフラの問題はどう考えても難しい。過疎化した町で、インフラを維持し続けられるのかというと、さすがに無理じゃないかと思う。私の実家は、200人くらいの集落のために水道/下水/電気などのインフラが税金で運営されているが、この人数は加速的に減っていく。つまり、インフラ保守が住民税で賄えなくなる未来が確実に来る。

 

こう考えると、近代的なインフラ以前の時代は、ある意味でよかったんじゃないかと思う。インフラの維持に費用なんてかからなかった。厳密には、集落の若者立ちが、共同で井戸水や用水路などを管理するコストはかかってただろうが、今に比べると小規模なものだったと思う。

 

こうなると、やはり過疎化地域で住み続けるのは、経済合理性がなさすぎる。というか、無理だ。夕張のゴーストタウンのように、いつかは集落を捨てなきゃいけない。

 

これはもう、逃れられない未来だ。

 

そうすると、引っ越すしか無い。人口がある程度集中して、便利な場所、つまり都市部へ、だ。

 

高度経済成長の結果、「ドーナツ化現象」と言われ、ベッドタウンへと人口は移動していった。しかし、それが急速に逆転していく現象が発生していくだろう。名付けて、「逆ドーナツ化現象」だ。

 

田舎だけでなく、中途半端な場所にあるベッドタウンは、お店や病院、学校などのソフトインフラの維持が難しくなり、過疎化が進んでいく。代わりに、都心部もしくは、都心部へのアクセスが用意であるハブの役割にある町、つまり、急行がとまる、複数の沿線が使えるなどの町に人口が集中していく。

 

そして、今できる「子供孝行」はなるべく都心部への早めの引っ越しであろうと思う。今なら、まだインフレも始まっておらず物価も安い。退職金を余計なことに使う前に引っ越したほうがいいんじゃないかと思う。引っ越さなくても、駅になるべく近いマンションがあれば買って賃貸で回して、いつでも自分が引っ越せる用意をしておいたほうがよい。相続的にもいいし、インフレ対策にもなるし、将来子供にも迷惑をかけない。今なら、住宅購入関連の控除も沢山ある。将来、長くないと思えば、賃貸を探しておくのもいい。

 

というようなことを家族で議論した結果、私の親は、私が購入を決めた駅前新築マンションと同じマンションの購入を決めた。とりあえずは住まずに賃貸に貸す模様。

 

これは我ながら正しい選択が出来たと思う。将来の介護も楽だし、家族で交流も出来る。資産的な観点では、今の新築マンションは100年くらい使える設計らしく、孫の世代まで家賃収入が期待できるかもしれない。(←皮算用)

 

そんなわけで、親孝行なんてまだ何も出来てないけど、また子供孝行してもらった幸せものからでした。