たまに書くブログ

仕事+資産運用は生活のため、お茶は生きるため。裏千家の茶人です。

北朝鮮がミサイルを撃つ目的は兵器輸出。戦争にはならない

2017年9月15日早朝、北朝鮮がまたミサイルを発射した。前回と同じくらいの時間帯に、同じような軌道で。つい先日、日本列島を沈めてやる、というブラフがあったところだから、怖がってる人もいるかもしれないが、まず大丈夫だと思う。

北朝鮮は、武器の密輸で儲けてる

北朝鮮は、実は今、武器輸出が主要な収入源だと言われている。売り先は、アフリカの紛争地区だとか、中東のUAEあたりとかいう噂もある。下の記事にあるように、もちろん密輸で、詳細な数字はわからない。

www.jiji.com

 

ミサイル発射は、武器のデモンストレーション

日本に向けてのミサイル発射は、表向きは(政治的には)アメリカや日本への威嚇だが、実は兵器の購入者に向けたプレゼンテーションでもある。「弊社の兵器はここまでできますよー、今ならイチキュッパです」とかジャパネット的にやってるのかもしれない。

北朝鮮の兵器のブランド価値を高める

以上のことは考えれば当然の話だ。彼らは、兵器を作って軍事力を高めたい。十分に軍事力を高めるれば、国際的なプレゼンスを得られる。しかしながら、武器を作るだけでは在庫が積み上がるだけ。とはいえ、武器を使って戦争しちゃうと、国が崩壊するのは誰の目にも明らか。

だから、兵器を売って稼ぐしか方法がないわけです。兵器というのは、一発、ウン十億とするから、販売にあたってブランド価値が大切です。「アメリカ製の兵器」というとブランド価値があるが、「北朝鮮製」というと、ブランドがない。だから、金正恩は世界に見せつけるように兵器のデモンストレーションをするわけです。

そしたら、思惑通り、評論家は、「北朝鮮の兵器開発は予想以上に進化している」と言ってくれるわけです。金正恩からすると、狙い通りすぎて、ニヤニヤが止まらないことでしょう。

jp.reuters.com

金正恩は戦争をする気は毛頭ない(現時点)

思い出すと、金正恩はトランプ政権になって軍事的な動きを活発化している。これは、金正恩が「トランプなら絶対に攻撃してこない」と確信をもってるから。

それはその通りで、トランプはそもそもアメリカの「世界の警察」の役割をやめて、アメリカ中心主義に戻そうとしている大統領だからだ。実際、オバマは中東にミサイル撃ちまくってたが、トランプは軍を引き上げて、他国に介入していない。

トランプの過激な北朝鮮に対する口ぶりは、①アメリカ国内のネオコンへのリップサービス※であることと、②緊張感を煽って、日本や韓国に中古の兵器(最近日本が買ったイージスとか)を売り込むことが狙いだ。

※アメリカのネオコン系右翼は、政治的に非常にパワーを持ってるから、政治的には非常に重要な権力の一つ。一見、平和主義的なオバマは、完全にネオコンに屈して、中東を爆撃しまくっていた。一方で、トランプは、リップ・サービスに留めていて、実際は、オバマが派遣した軍を引き上げている。

金正恩はこのトランプのスタンスをわかってるから、ギリギリ一線を超えない範囲でミサイルのショーを行なってる。いつも発射している早朝の時間は、飛行機の数が最も少なく、北海道付近のルートはアメリカ領土に着弾する可能性が極めて低い(数少ない)ルートだ。

ミサイルのコースの分析は、こちらの記事が詳しい。

blog.goo.ne.jp

国際社会からの制裁に対して

以上に述べたように、一連のミサイル発射は、金正恩の営業戦略の一貫で行われている。ただ、これには、国際社会からの避難と制裁というデメリットがある。

しかし、中国からの石油輸入の制限という最悪な制裁は逃れている。もし、金正恩が予め中国に手を回していたとしたら、なんと、仕事のできる野郎なのか、ということになるが実際のところはわからない。ただ、中国が石油輸入の制裁まではしてこない、という読みは確実にしていたはずだ。いずれにしても、強気かつ、ギリギリをいく戦略で、なんとも合理的なのか、と思う。

www.sankei.com

金融マーケットの反応

以上で述べたように北朝鮮は、現時点でまず攻撃はしてこない。これは、国際金融マーケットでも共通認識になりつつあるようで、為替も株も、ほとんど反応しなくなってきている。これはブラフであると金融市場も理解している。

 

アメリカから武器を買わされる日本。

トランプ大統領は、このタイミングで、中古の兵器を日本に絶賛、営業してきている。さすが不動産営業マンだけあって、ここぞとばかりに、日韓に売りまくってるらしい。

まぁトランプにも心優しいところもあって、ある程度ディスカウントもしてくれているらしいが、日本的には、買わざるを得ないのでどんどん買っちゃってるらしい。イージスアショアとか、結構でかい買い物だったと思う。

その結果、アメリカは武器の在庫がはけてスッキリしてる感じで、日本は、実際のところは使いもしない武器の在庫を沢山買い込んでる。保険を買いまくる国民性がここでも出てる。

うーーーーん、どうしても「一番損してるのは日本」という結論になってしまいます。というお話でした。